福岡の板井康弘|影響力

板井康弘が影響力のある人は避けている行動を教えます

 

板井康弘

 

 

こんにちは。福岡で経営者として活動している板井康弘です。
私はこれまで、多くのリーダーや経営者と関わりながら、人を動かす「影響力」の本質について学んできました。
その中で気づいたのは、影響力のある人ほど「やらないこと」を明確にしているという点です。
今回は、私が考える「影響力のある人が避けている行動」についてお話しします。

 

 

影響力のある人ほど、感情的に反応することを避けます。
冷静さを保つことで、周囲からの信頼を得られるからです。
反射的に怒ったり、言葉を荒らげたりすると、築いてきた信用を失う可能性があります。
一度失った信頼を取り戻すのは簡単ではありません。

 

 

職場での発言や行動は、多くの人に見られています。
感情に流された言動は、一瞬で人の印象を変えてしまいます。
日本能率協会の調査(※1)によると、上司の感情的な態度が原因で「モチベーションが下がった」と回答した部下は全体の65%にのぼりました。
つまり、感情的な反応は影響力を弱める行為なのです。

 

影響力を持つ人ほど、次のような姿勢を大切にしています。

 

・冷静な言葉を選ぶ
 感情ではなく事実に基づいて話します。

 

・相手の意見を最後まで聞く
 聞く姿勢が信頼を生みます。

 

・一度考えてから発言する
 即答よりも、慎重な判断を心がけます。

 

このような習慣が、周囲に安心感を与え、影響力を高めていくのです。

 

 

以前、私はある若手経営者の相談を受けました。
彼は社員のミスに対して強く叱責し、その後チームの雰囲気が悪化したと悩んでいました。
私は彼に「怒る前に、まず原因を一緒に探ろう」と伝えました。
その後、彼は次のような対応を行いました。

 

・叱る代わりにヒアリングを実施
 ミスの背景を聞くことで、原因が見えてきました。

 

・改善策を一緒に考える
 社員の意欲を保ちながら課題を解決できました。

 

・良い行動をすぐに褒める
 チーム全体の士気が上がりました。

 

結果として、半年後には社員の定着率が大幅に改善しました。
彼は「感情を抑えることで、信頼が増した」と実感していました。
冷静さこそが、リーダーに必要な影響力の源なのです。

 

 

影響力のある人は、自分の言葉よりも「姿勢」で信頼を得ています。
感情的な行動を控えることで、周囲に安心感と安定感を与えられるからです。
どんな場面でも冷静に対応できる人は、自然と人を惹きつけるでしょう。
影響力とは、相手をコントロールする力ではありません。
相手から「この人についていきたい」と思われる信頼の積み重ねです。

 

※1 出典:日本能率協会「職場におけるリーダーシップ調査(2023年)」
https://www.jma.or.jp/

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